りとせ保育会 事務長としおさん

りとせ保育会の特徴を教えてください。

はい、りとせ保育会の特徴は保護者のニーズに沿ったサービスを提供しています。
例えば、当園すべて4園とも、駅に近い場所にこだわって設置させていただいております。
一番遠い園でも、駅から徒歩4分。橋本園は駅から1分。
なるべく駅から近く利便性の良さを第一としました。
会社のモットーにもありますように、保護者の不安を取り除き、安らぎを感じる保育園をつくりたい、さらに安全ということを第一に保育をしております。

採用の際に重視することを教えてください。

弊社の人事の採用については、面接を重視しております、筆記試験は特にしておりません。
理由は、その方のお人柄を重視しているからです
人柄重視の理由としましては、やはり保育という仕事が、まずはお子さんと保育者の信頼関係を作っていき、また職員間同士の人間関係、コミュニケーションというのも非常に重要です。そういった観点から、人柄というのは非常に重要な要素だと考えております。

ちなみに、成田さんは人柄を見るときにどういうところに注目しているのですか?

心がけていることは、面接でお会いするのは、初対面の方ですので、少しでもその方の考えや、思っていることを引き出していけるように話をしています。
例えば、雑談から、地元の話やとか、今までの経歴や、学生時代に苦労したことなど、その他には、「働くにあたって何歳児さんをみたいですか」なども質問しています。
なぜ保育の仕事を選んだんですかとか、色んな話題を提供させて頂いて、それに対してその方がどういう風に思っているかっていうのをなるべく本音で気さくに、リラックスしてお話していただけるよう、ざっくばらんにお話していただけるようなムードというのを作るように心がけています。

保育士さんって、体力勝負という部分があると思いますが、やはりそういうところも見られるんですか?

勤務についてはシフト制です。やはりそのシフトにその方が急に休まれてしまうと他の方に負担が大きくなってしまうので、社会人として、体調管理健康管理が大切です。しかし、一般的な常識で、ということを考えているので、そこは重要なところだと考えています。
やっぱりどうしても体調を悪くなったり、特に感染症、ほかの職員やお子さんにうつしてしまう可能性があるので、かかってしまった場合は速やかに病院等にいっていただき、早く治していただけるようにと思います。

どんな方に応募していただきたいですか?

まずはやる気のある方ですね。「こういう保育をしてみたい」というビジョンをお持ちの方は非常にありがたいです。それと当然お子さんは好き、という方に来ていただきたいです。

こういう保育(ビジョン)」というのは、例えばどんなことですか?

例えば「私は、1歳児さんをこういうふうに見てあげたい、1対1のマンツーマンでみてあげたい」とか、マンツーマンについての良し悪しという部分は別として、明確にこういう保育がしてみたいですというご自身の意思がある方というのは、そのあと伸びるというか、目標をもってお仕事臨まれる方が多いです。
あとは、そういう保育理念をお持ちではなくても、ご自身で何をしたいか分からず、漠然と学校出ました、でもやる気はありますというようなイメ―ジがつかない真っ新な方、学校でてきたばかり、逆にそういう方はそういう方ですごく無の状態です。
こちらから色々ご指導することで、スポンジのように吸収してくださるという意味では、すごく伸びて行ってくれる人材なのかなと思っています。

具体的にいうと、新卒の方ですか?

具体的にいうと、新卒で保育経験がない、漠然と子どもが好きで、漠然と保育士を志望し、資格を取ったが、どんなことをしたらいいか、どういう仕事なのか、イメ―ジができてない方、しかし、やる気はあります、という方は教育のし甲斐があり、歓迎します。
ご本人に働くご意思が強い方が、企業として一番求める人材になると思います。

実際に採用した後で、気を付けていることは?

頻繁に現場を見て回る、個々の職員と声かけてコミュニケーションを取るということが一つだと思います。
どうしても面接のときは、私からご説明している内容と実際にお仕事を園の方に通ってみて、ギャップって必ず出るはずですので、「これはちょっと聞いていなかった」「思っていたのと違う」必ず出ると思いますし、想定もしています。
いい面もありますし、悪い面もあります。どっちの方向でもギャップってありますので、多分みなさんもあるのかなと。

あとはサポート体制・本部機能としてはいかがでしょか?

職員のサポートについて、通常、1個の保育園には職員がいて、施設長がいてと、1系統しかないと思うのですが、我々は、まず職員がいて、園があって、それとは別に本部があります。
職員の方には、保育に関する相談には、園の上司に確認していただければいいと思うのですが、個人的な悩みや、少し園に言い辛いことや、人間関係については、我々本部へ直接、(具体的には私の方に直接お話していただくことも可能)ご相談していただくことが可能です。
昨今、よく耳にする「パワーハラスメント」に対して、クレーム相談窓口を社労士さんの協力で設置させていただいております。
さらに、メンタルヘルスケアのサービスとしては、日本興和損保さんの子会社と電話相談受付の契約をしております。
このようなサポート体制を構築していくことも本部の役割で、福利厚生の部分として考えております。

こういうものは保育業界では珍しいのでしょうか。

私が認識している中では、保育業界の傾向として、サポート体制は、一般企業と違って充実はいません。しかし、我々としては、保育業界内での一般的なスタイルではなく、「法人」として「会社」として機能していますので、そういったところも一般の企業と劣らないように職員のサポート体制というのを構築して、働きやすい職場を提供してこうというところに重きを置いています。

ご自身は、りとせ保育会として、このようなサポート体制づくりは、職員の方たちに、どのようなプラスの効果が出ていると思いますか。

一つは長いスパンで会社を信頼していただいて、安心して、お仕事をしていただけると感じております。
例えば、我々もどんどん園数を増やして、規模を大きくしてますが、1年前には、40人いるかいないかという職員数でした。
そこから、ここ1年、継続して採用活動も続け、現在、60名弱まで、倍近い人数に増員しています。

当然、いままでの一般的な保育業界のサポートの方法では、元々、離職率が高い業界ですので、増員する途中で退職者も出てくるはずですが、現状、全体的には離職率の低減につながっていると思います。残念ながら、ご事情で何人か辞めた方もいらっしゃいます。

安定した職員配置ができていると感じています。恐らく、近隣の小規模保育園や、認可保育園を色々見て回っていただくと分かると思いますが、職員確保がすごく切実で、場合によっては職員が確保できない園もあるようです。

例えば120名の定員の保育園で、保育士さんの確保ができず、70名定員で運営されています。(インタビュー当時)

そういった中で我々全4園とも不自由なく、勤務のシフトを作れておりますので、そういった福利厚生の実施が一つ、離職率の低減となり、安定した職員の確保ができているのではないかと考えています。

採用してよかったと思う瞬間ってありますか?

やっぱり現場に様子を見に来た時に、笑顔でお仕事されている姿を見る時や、実際に「今、仕事が楽しい」と言って下さる方もいらっしゃって「ああ良かったなあ」と思います。